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Dexter Gordon
Jazz界きっての洒落者。ヒップスターという称号をほしいままにした人。Jazzがまだ巷で一番かっこよかった頃の写真です。マイルス・デイビスが若き日にデクスター・ゴードンに「いいか、マイルス。そんな格好の奴とは一緒に歩けないな。一緒にいたいなら、俺の言う仕立て屋に行ってこい」と言われたエピソードがあります。
Bill Evans(左)
まるで大学教授のような佇まいをもってリリカルにスイングするピアノ。着こなしもピアノと同様いつも端正できっちりしたトラディショナルなスタイル。これは、ある特定のジャズミュージシャンのみが持つインテリジェンスから来る世界。
Miles Davis(右)
つねにミュージックシーンを独特の世界観でリードしてきた男。生涯洒落者だったマイルス。この写真はハウンドトゥースのウーステッド生地をローマの仕立て屋で当時流行のコンチネンタルスタイルで仕立てたそうです。若き日のマイルスはお金が入るとほとんどを背広代にしていたそうです。アメリカンなデザインのものを、わざわざローマの職人に丁寧にハンドメイドで仕立てさせていたとはなんとも贅沢な話です。
Four Jazzmen at 52nd Street(右)
1949年代ニューヨーク52丁目。音楽性もさることながら、トータルにいかにヒップでいるかが競われた時代。これぞストリートファッションのはじまり!いわゆるズートスーツとかバップスーツの始まりはこの頃からです。
Lester Young (左)
今世紀最高のヒップスター。あの有名なポークパイハットとソフトに仕立てられたダークスーツ。衿元にはいつも黒っぽいニットタイ。足元にはスエードのラバーソール。彼は彼の音色同様、いつもソフトなものを好んで身につけてました。余談ですが、彼は仲間のあだ名や、ミュージシャン同士の隠し言葉などスラングを作る名人でした。例えば、ニューヨークの事をビックアップルと言ったのは彼が最初です。